YAMAMOTO KEIGO MEDIA ART ARCHIVE PROJECT / k-bit
Retrospective Exhibition 2026 – Yokohama
メディア芸術アーカイブ・プロジェクト
山本圭吾 回顧展 バナキュラー/ユビキタス
Vernacular / Ubiquitous
山本圭吾 回顧展バナキュラー/ユビキタス|2026 Jan 12–20|Art Center NEW|横浜みなとみらい
KEIGO YAMAMOTO RETROSPECTIVE

山本圭吾 回顧展
バナキュラー/ユビキタス

Keigo Yamamoto Retrospective: Vernacular / Ubiquitous

福井での追悼展を経て、その思索と表現は新たな局面へ。メディアアートの先駆者が遺した「場所」と「遍在」をめぐる問いが、横浜・みなとみらいで再生されます。

After the memorial exhibition in Fukui, his thoughts and expressions enter a new phase. The questions surrounding "place" and "ubiquity" left by this pioneer of media art are reborn in Yokohama Minatomirai.

DATES
2026年1月12日(月)〜 1月20日(火)
12:00–20:00
Jan 12 – Jan 20, 2026
(Closed on Wed & Thu)
VENUE
Art Center NEW
横浜市 みなとみらい
Art Center NEW, Yokohama Minatomirai

バナキュラー/ユビキタスについて

「バナキュラー(土着・固有)」と「ユビキタス(遍在・どこにでもある)」。
一見相反するこの二つの概念こそが、山本圭吾が生涯を通じて追求したテーマでした。福井という固有の土地に根ざしながら、ネットワークを通じて世界と接続し、遍在的なメディア空間を現出させる。その先駆的な試みは、現代のデジタル社会においてこそ再評価されるべき鋭い批評性を帯びています。

本展では、福井展での成果をさらに発展させ、Art Center NEWの空間特性を活かしたインスタレーションとして再構成します。

"Vernacular" and "Ubiquitous".
These seemingly contradictory concepts were the themes Keigo Yamamoto pursued throughout his life. Rooted in the vernacular land of Fukui, he connected with the world through networks, manifesting a ubiquitous media space. His pioneering experiments carry a sharp criticality that deserves re-evaluation in today's digital society.

開催概要

  • 展覧会名
    山本圭吾 回顧展 バナキュラー/ユビキタス
  • 会期
    2026年1月12日(月)〜 1月20日(火)
  • 休館日
    水曜日、木曜日
  • 時間
    12:00–20:00
    *初日(12日)は18:00から / 最終日(20日)は18:00まで
  • 会場
    Art Center NEW(横浜市西区みなとみらい線新高島駅B1F)
  • 入場料
    無料
  • 主催
    山本圭吾メディア芸術アーカイブプロジェクトK-bit
  • 協力
    一般社団法人Ongoing
EVENTS
● 展覧会レセプション:1月12日(月)18:00〜 ※要1ドリンク
● 関係者懇親会:1月17日(土)16:00〜18:00

山本圭吾という人物

「メディアは人間の意識を拡張する装置である」

山本圭吾(1936–2025)は、日本・福井県に生まれ、生涯にわたり福井を拠点に活動したメディア・アーティスト/教育者です。地方に拠点を置くことに強いこだわりを持ちながら、「地方から世界へ」を体現するかたちで、地域に根ざした活動と国際的な発信を並行して続けました。1950年代後半より、絵画・彫刻・写真・キネティックアート・パフォーマンスなど、多様な表現領域を縦断しつつ制作を行い、その実践のなかから、1970年代初頭には世界的に先駆けてビデオアートに取り組み、さらに「ネットワーク・アート」へと展開していきました。

山本は、単に新しい機材や技術を用いるのではなく、「メディア芸術にネットワークという概念を持ち込む」という発想を通じて、人と人、人と環境、地域と世界を結び直す新しい芸術のあり方を模索し続けました。サンパウロ・ビエンナーレ(ブラジル)、ベネチア・ビエンナーレ(イタリア)、ドクメンタ6(カッセル、ドイツ)、光州ビエンナーレ(韓国)など、1970年代から1980年代にかけて数多くの国際展に招聘され、日本のメディア芸術を世界へ紹介したパイオニアのひとりとして知られています。

教育者としても、山本は大きな役割を果たしました。武蔵野美術大学では、日本で初めてとなる映像学科の創設に携わり、映像表現を専門的に学ぶための教育制度の基盤づくりに尽力しました。晩年には京都精華大学においても教鞭をとり、新しいメディア環境のなかで思考し、表現する力を次世代に継承することに力を注ぎました。

展示作品 Exhibited Works

本展では、近年の調査で発掘された貴重なビデオ作品を中心に、山本圭吾の初期から晩年に至るまでの映像作品群と創作ノート、さらには制作プロセスや教育現場での実践を記録した映像資料を上映・展示します。

物理的な作品そのものだけでなく、デジタル黎明期の息吹が刻まれた実験的な試みや、教育者として学生と向き合う姿を伝えるドキュメントを通じて、「アーティスト」と「教育者」という二つの側面が織り重なる山本の全体像を多角的に捉えます。

  • 初期の映像実験作品および試作映像
  • ビデオアート期の代表作とその関連資料
  • 教育現場での講義・ワークショップの記録映像
  • ネットワーク・アートに関する記録映像・ドキュメント
  • 各時期の作品に付随する創作ノートやメモ、アイデアスケッチ

※作品構成は、保存状況・上映環境の調整により変更となる場合があります。

映像アーカイブとしての展示

本展で上映される映像は、その多くがアーカイブ作業と並行して再生・整理されたものです。上映そのものが、アーカイブのプロセスを可視化する試みでもあります。

「どのように記録し、どのような形で未来に渡すか」という問いが、展示の背景に置かれています。

アーカイブ資料:WEBトークセッション

※本トークセッションは2025年12月に終了しました。アーカイブとしての記録です。

〈記録と再生〉― 山本圭吾の思想とメディア芸術アーカイブの現在

トークセッション アーカイブ YouTubeでアーカイブを視聴する

登壇者:
・クリストフ・シャルル(武蔵野美術大学 教授/アーティスト)
・瀧 健太郎(東海大学 特任准教授/アーティスト/NPO法人ビデオアートセンター東京 代表理事)
・明貫 紘子(キュレーター/アーキビスト/映像ワークショップ合同会社代表)

登壇者プロフィール

Christophe Charles
武蔵野美術大学 教授/アーティスト クリストフ・シャルル

1987年に文部省奨学金で来日。山本圭吾、山口勝弘、中谷芙二子らと交流し、映像芸術とサウンドアートの両領域で創作と理論研究を展開。

Kentaro Taki
東海大学 特任准教授/アーティスト 瀧 健太郎

アーティスト活動の傍ら、メディア芸術作品の保存・再制作に携わり、映像表現の保存・修復の理論的研究を行う。

Hiroko Myokam
キュレーター/アーキビスト 明貫 紘子

メディアアート領域のアーカイブや調査研究に多数携わり、近年はアニメ背景美術やコミュニティアーカイブへも活動を拡張。

山本圭吾メディア芸術アーカイブプロジェクト

山本圭吾メディア芸術アーカイブプロジェクト(k-bit)は、山本氏の映像作品・教育資料・ネットワークの記録を保存・整理し、将来の展示・研究・教育に活用可能な形で継承することを目的とした長期プロジェクトです。

  • 作品および資料の整理・保存・デジタル化
  • 展覧会・トークセッションによる公開と対話の場の創出
  • 美術館・大学・地域文化団体との協働による実践的アーカイブモデルの構築

アクセス

Art Center NEW

〒220-0012
横浜市西区みなとみらい 5-1 新高島駅 B1F
(みなとみらい線 新高島駅 直結)

※初日(12日)は18:00からの開場となりますのでご注意ください。
※水曜・木曜は休廊日です。

お問い合わせ

山本圭吾メディア芸術アーカイブプロジェクト / k-bit
お問い合わせはこちらのフォームからご記入ください
Website:https://k-bit.net/
SNS:@kbitinstitute

English Overview

Keigo Yamamoto Retrospective: Vernacular / Ubiquitous
Following the memorial exhibition in Fukui, this retrospective in Yokohama further explores Keigo Yamamoto’s legacy.

This exhibition focuses on his core concepts of "Vernacular" and "Ubiquitous," presenting a reconstructed installation suited for the Art Center NEW.

Dates: Jan 12 (Mon) – Jan 20 (Tue), 2026
Hours: 12:00–20:00 (Closed on Wed/Thu)
*Opens at 18:00 on the first day, Closes at 18:00 on the final day.
Venue: Art Center NEW (Shin-Takashima Station B1F, Yokohama Minatomirai)
Admission: Free